LodashのCollectionのショートハンドについて

2016.09.29.木
JavaScript

今回は、Lodashの小技について紹介します。
LodashはJavaScriptのユーティリティライブラリで、配列、オブジェクト、文字列、関数など、多岐にわたる汎用的なメソッドが用意されています。
Lodash Documentsを見れば、全てのメソッドに関する説明が書かれていますが、知っていると少し便利な、Collectionのショートハンドについて紹介します。ショートハンドとは、コードを記述するとき、通常の方法とは別に、短く記述する方法を指します。

Collection関連のメソッドにはショートハンドがある

Lodashには、find、filter、mapなどの、配列やオブジェクトに対して順繰りに操作をする、Collection関連のメソッドが用意されています。そして、これらにはショートハンドがあります。

_.filterを例に説明します。まず、以下にコードを示します。なお、例には、ES2015のconstやアロー関数が含まれています。


1の例では、第二引数に関数を与えている通常の方法です。
filterなので、この関数でtrueを返した項目のみが抽出されます。

2、3、4の例が、それぞれのショートハンドの例です。
2では、ショートハンドを使って、1と同じことをしていますが、短く記述できます。
3は、複数の項目がマッチするか、4は、単一の項目がマッチするかを指定しています。
単一か複数かで使い分けると良いでしょう。

どのメソッドでどのショートハンドが使えるかについては、ドキュメントのExampleを見てください。

次に、よく使いそうな場面の例を示します。

Lodash Documentsはその場でコードを実行できる

もうひとつ小技を紹介します。
Lodash Documentsのページで、Exampleの箇所を見ると、「Try in REPL」が右下にあるかと思います。これをクリックすることで、ソースコードが編集できるとともに、その場で実行して結果を見ることができます。
Lodashのメソッドを組合せて関数を作るときなどに、その場で試すことができるので便利です。

最後に

Lodashには、とても多くのユーティリティメソッドが含まれています。
一部でも把握しておけば、幾つかのLodashのメソッドの組合せで、簡単に処理を実装できるようになるので、どんなものが用意されているか、Lodash Documentsに目を通してみてください。



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