こんにちは。開発日誌3回目の登場です。
IT業界の最新トレンドをキャッチアップするため、
台湾で開催されたアジア最大のIT展示会、「COMPUTEX TAIPEI 2018」に
6/6(水)、6/7(木)の二日間参加したので、その様子を共有します!
COMPUTEXとは
毎年6月頃、台湾の台北で開催される、コンピュータ関連の見本市です。規模はなんと世界二位&アジア最大で、インテル、NVIDIAなどの有名メーカーも参加します。
1日目・台北南港国際展示場
朝の便で、関空から桃園国際空港へ。桃園国際空港からは、COMPUTEX専用の無料のシャトルバスで会場まで移動。渋滞に巻き込まれながらも無事到着しました。
VR・ARに興味があったので、主に見ようと思っていたのがGaming&VRのコーナー。
興味を引いたのが、スマートグラスの展示ブースでした。主にARを用いた、様々な利用シーンが展示されていました。
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- 手術の際、手元を拡大した映像をスマートグラスの映像に映し出すデモ。顕微鏡を見ているような映像が見られました。今までの現場では、映像をディスプレイに映し出して患部と交互に見るしかなかったのが、これで首を動かさずに済むようになるそうです。
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- 工場の機械の操作説明を、スマートグラス上で行えるようにしたもの。実際に操作をすると検知され、次の説明に移ります。説明書・手順書を見ても機械の操作方法が分かりにくいという問題の解決につながりそうです。
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- ロボットアームやライトを、スマートグラスの映像上から遠隔操作できる展示。グラスを掛けると、黒いボード上にボタンが映し出されます。離れた場所にある、工場の操作をスマートグラス上で行えるようになります。
このように、病院、工場などで、業務の効率化が図れそうなアイデアがいくつか見られました。
娯楽への応用のイメージが強いVR・ARですが、着実に企業向けの利用事例も考案されていることを感じました。
2日目・台北世界貿易センター
2日目は地下鉄で、台北駅から台北貿易センターへ。COMPUTEX入場パスを持っていると地下鉄も無料になります!SmarTEXという、IoTアプリケーションを専門にしたコーナーがあるので、それを中心に見学。こちらでは、IoTでどのようなソリューションを提供しているかを探していきました。
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- IoTを医療・介護に適用した展示。写真はベッドを立ち上がろうとした時、ベッドの端に重心がかかるのでそれを認識して自動的にライトを付けるようにしたスマートマットレスです。小さな端末に付いているボタンを押すだけでSOSを発信し、ナースステーション等に発信場所を通知する展示もありました。
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- スマート自動販売機。年齢、性別、何人で買いに来ているかというデータをカメラから収集し、サーバに送信。対象に応じて適切な広告を表示します。データを活用した販売戦略につなげることが出来ますね。
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- 特にすごい!と思ったのが、リアルタイムで自動翻訳を行う端末。ブースの担当者の方と、日本語⇔中国語、日本語⇔英語で、かなりの精度で意思疎通出来ました。Microsoft等の企業から提供されるデータセットを使っているそうです。これは各ブースに置いてほしいと思うほどでした。
全体的な感想
世界的な展示会ということもあり、やはりひとつひとつのブースが大きく、派手な装飾で目を引くようになっているなと感じました。AIoT(AI+IoT)をキャッチフレーズとしている企業が多く、今後あらゆる業界のデータをIoTで収集し、AIで分析するという流れがトレンドになっていくだろうと思いました。
VR、ARに関しても、ゲーム等のエンタメだけでなく、BtoBとして、産業の各分野への応用が期待できそうです。
これらの最新技術の動向について、これからも目が離せないと感じました。
キー・ポイントでは、国際的な展示会に参加してみたいエンジニアも募集しています。