11/23(金), 24(土)に東京で開催されたNode.js, JavaScriptの勉強会「Node学園祭2018」に二日間参加したので、感想などシェアしていきたいと思います!
一日目
JavaScript Class Features: A case study in TC39
スライドECMAScriptの仕様を決めているTC39の説明と、今検討中のprivateなメンバについての紹介。ECMAScriptの仕様がどのように決まっているかが分かりました。
JavaScriptにもprivateメンバが導入されればコードの安全性が高まりそうで楽しみですね!
Node.js: The Road to Workers
スライドNode.jsにWorkerを実装した方による、実装までの道のりを語るセッション。コア開発者が新機能を追加するまでのストーリーを追体験できました!
Navi: painless routing for React
Reactの既存のルーティングライブラリ群ではSEO対策が出来ないという問題を、Naviというツールを作って解決した話。SEO対策が必要なアプリを作成する場合は試してみようと思いました。
React + Apollo Client (GraphQL) により変化するアプリケーション設計
スライドApollo Client + GraphQLで、Reduxが要らなくなるというセッション。(衝撃)
ApolloとGraphQLを組み合わせることで、Reduxの担っていた役割を置き換えられるという解説をされていました。Reduxは状態管理ライブラリでは定番になりつつありますが、冗長な書き方からコード量が多くなってしまうので、これから十分に調査して選択肢の一つにしたいと思いました。
貢献できるOSSの見つけ方 -完結編-
スライド初心者がOSSに貢献するためには、「簡単なissueを見つける」事が一番難しいという問題に着目して、初心者向けissueを探しやすくするサービスを作りましたという話。
自分が見つけた問題を、サービスを作って解決する姿勢はぜひ見習いたいです!
二日目
聴講が主体の一日目とは打って変わって、ハンズオン形式がメインでした。Workshop: 分散ストレージ体験
大きなファイルの共有に使える、P2PのプロトコルであるDATのハンズオン。実は手元のマシンではうまく動かない部分があったのですが、分散ストレージの雰囲気を掴むことは出来ました。個人的に興味深いプロジェクトなのでこれからwatchしていきたいです。スピーカーの方の、「この技術はこれからの時代を変える可能性があるから、私はこのプロジェクトに取り組んでいる」という言葉が印象に残りました。
Workshop: Building a Small Compiler in JavaScript
JavaScriptコンパイラを作るハンズオン。セッション時間内にすべての内容は終わりませんでしたが、コンパイラの基本的な概念を理解し、一部分を自分の手で書くことが出来ました。コンパイラは以前からとても興味があった内容なので、空いた時間を見つけて続きをやってみようと思います!
code and learn
Node.jsコアにプルリクエストを送ってみようというハンズオン。コミットメッセージのルールなど、気をつける点をいくつか解説した後、Node.jsコアにおける簡単なissueを紹介していただき、各人が取り組むという内容でした。
結果としては、無事プルリクエストを送れました!プルリク作成記念にマグカップもいただきました〜
これをきっかけに、次は一人でcontributionしていきたいです!

まとめ
ハイレベルな内容が多く、後でスライドを見直さないと、、という部分もありますが、普段ではなかなか機会のない、海外の開発者の方々のセッションを聞くことができ満足しました。また二日目のハンズオンでも、コンパイラ作成やNode.jsへのプルリク作成など、とても貴重な体験が出来たと思います。
Node学園祭は来年からはJSConfとなるそうで、よりパワーアップした内容になるのではないでしょうか。気になった方はぜひ参加しましょう!