プログラミング学習アプリ「GLICODE」(グリコード)を試してみました・その1

2016.08.31.水
技術挨拶・自己紹介

(2016/12/28追記)「その2」を投稿しました。

初めまして、入社1年目の柳井です。大学ではC++でゲームを作ったりしていました。入社してからは、PHPで社内システムを作ったり、WebFileのバグ修正などをしています。これから、よろしくお願いします。

今回は、江崎グリコさんからリリースされたスマートフォンアプリ「GLICODE」(グリコード)を紹介します。

GLICODEとは

内容としては、命令が書かれたブロックを組み合わせて、キャラクターを操作し、ゲーム感覚でプログラミングの学習が出来るというものです。これは子ども(初心者)向けプログラミングの学習サイト・アプリではよくある手法です。

    <子ども(初心者)向けプログラミングの学習サイトの例>
  • プログラミング言語「Scratch」(Scratchを使った、厚切りジェイソンさん出演の番組)
  • プログラミング学習サイト「CODE STUDIO」の「古典的な迷路」(注:動画が再生されます)

GLICODEが凄いのは、実際のグリコのお菓子を使うという点です。親は子どもに遊びながらプログラミングを勉強させ、子どもはプログラミングの勉強をした後、合法的に(笑)お菓子にありつけるという仕組みになっています。

実際に動かしてみた

iOS版に先行して、Android版がリリースされているので、自分のスマートフォンで試してみました(iOS版は試した時点では、まだリリースされていませんでした。8月29日に公式サイトを確認すると、iOS版もリリースされていました)。スペックはこちら。

    <使用したスマートフォンの詳細>
  • Android 5.1
  • URBANO V02
  • GLICODE バージョン1.0.2(Androidはこちら、iOSはこちらからインストール)

ではGLICODEを起動し、使うお菓子を選びます。今回は3種類用意しました。

    <使用したお菓子>
  • ビスコ
  • アーモンドピーク
  • ポッキー

グリコは、買いに行ったコンビニで見付けられなかった為、使いませんでした。

使うお菓子を選ぶと、ステージを選ぶマップ画面になります。それぞれのお菓子と置く向きには、ルール(キャラクターの動き方)が設定されています。そして、ステージ上の障害物は、特定のお菓子を使わないと回避出来ないものもあります。

    <ビスコ>
  • のぼる(1マス上に登って1マス移動)
  • とびこえる(障害物を飛び越えて2マス移動)
    <アーモンドピーク>
  • 小さくなる(土管の中を通れる様になる)
  • 大きくなる(岩を壊せる様になる)
    <ポッキー>
  • 左にうごく
  • 右にうごく
  • 上にうごく
  • 下にうごく
  • ループの開始と終了
    <グリコ>
  • ランダム(何が起こるか分からない)

各お菓子のチュートリアル(1種類のお菓子でクリア出来る)が6~8個、3種類のお菓子を使うステージ(「おうようステージ」)が6個あります。応用ステージは、チュートリアルが終了しないと遊べません。

ステージを選ぶと、画面の見方やお菓子の並べ方のヒントが表示されるので、それに従い、実際にお菓子を机に並べます。ビスコとアーモンドピークはお菓子そのものが小さく、数もたくさん使う訳ではない(分割読み込みも出来る)ので、紙皿の中に並べました。お菓子が認識され、枠(ビスコだとピンク色)が表示されています。
IMG_3209_600

この様に、並べたお菓子をアプリ内のカメラで撮影し、命令を読み込ませます。ビスコとアーモンドピークは、アプリで明るさを調整すると問題無く読み込みが出来、チュートリアルをクリア出来ました。崖を下りる所では、「のぼる」(ジャンプする)ではゲームオーバーになり、「とびこえる」を使わないと進めないので気を付けてください。


意外な所でつまずく

ここで問題が発生しました。ポッキーが意図した通りに読み込めません!
Photo_16-08-29-12-05-29.075_600

ポッキーを置くには、紙皿は小さすぎたので、コピー用紙の上にラップを広げて撮影したのですが、

    <ポッキーで発生した問題>
  • 認識そのものがされない(認識された事を示す枠が表示されない)
  • 上下左右が逆に認識される
  • 机の木目が誤認識される

という状態。。撮影場所(灯りや机の高さが違う)を変えたり、反射しない様にラップを使わなかったり。余計な光を入れない様に、先輩方に手伝っていただいて周りを雑誌で覆ってみたり…
IMG_2599_600

いろいろ試してみましたが、結局この日はループをさせる事が出来ず、それ以降のステージに進めませんでした。

    <クリアしたステージ>
  • ビスコ:8/8(コンプリート)
  • アーモンドピーク:6/6(コンプリート)
  • ポッキー:5/8
  • 応用:0/6

アプリのコンセプトやアプローチは面白いし、今後の展開(お菓子の種類を増やす、自作ステージなど)も見込めるので、画像処理・認識の精度が残念な所です。

応用ステージがどんな物か見られないので分かりませんが、ポッキー(特にループ)を使わなくてもビスコとアーモンドピークを駆使すればクリア出来るかも知れません。「ゴールはひとつでも、答えはひとつじゃない」(紹介動画より)ので、別の答えを考えさせる為にも、チュートリアルは飛ばせる様にしてほしかったです。

次回予告

今回は、ポッキーの認識でつまづいてしまいましたが、アプリがアップデートされれば、改善されると思います(Android版アプリの8月31日現在のバージョンは1.0.2です)。アップデートがされればAndroid版で、しばらく先になる様であれば、機種によるばらつきが少ないであろうiOS版でリベンジしようと思います。

※使用したお菓子は、スタッフが美味しくいただきました。

(2016/12/28追記)「その2」を投稿しました。






柳井裕子

柳井裕子

2016年入社、開発部所属。主にWatasoon、WebFile(自社サービス)の他、受託案件にも携わっています。開発日誌ではVRオフィス見学などを投稿してます。