(2017/12/28追記)続編「VRって何?〜利用事例とHMD編〜」を公開しました。
突然ですがみなさん、VR(Virtual Reality)を楽しんでますか?
私が初めてVRに触れたのは、大学1回生の時。先輩にOculusのRiftを使わせてもらい、360度映像を見ました(2012年ごろなので、おそらくDK1)。しかし今や、スマートフォンでお手軽にVR体験ができる、いい時代になったらしい!というわけで、昨年の忘年会で手に入れた、VOX PLUSの3DVRゴーグルを使ってみました。
VRとは
そもそもVRってなに?という方のために、簡単に説明すると、VRとは、仮想の世界に入っていく技術です。ここでいう仮想の世界とは、3DCGの世界です。VRはゲーム(エンターテイメント)の分野でよく話題になりますが、他にも観光・不動産・リフォームなどで商品を見たり、医療などの専門職の訓練でも利用されています。
よく似た言葉に、AR(Augmented Reality)というものがあります。ARは、現実の世界にCGなどを表示します。ポケモンGOのARモードは、これですね。詳しくは、こちらをご覧ください。
VRを体験する
VRを体験するには最低限、以下のものが必要です。
- 映像を出力する
- 頭の向いている方向を検知する
- 右目と左目に異なる映像を映す
- コンテンツアプリ
今時のスマートフォンには加速度センサが付いているので、スマートフォンで「頭の向いている方向を検知」出来ます。ディスプレイの解像度も、申し分ないので、「映像を出力」出来ます。
「右目と左目に異なる映像を映す」は、両眼視差によって、立体感を生み出すということです。詳しい仕組みはこちらをご覧ください。特殊なレンズを通してディスプレイを見ることで、実現できます。各社から発売されているゴーグル(VOX PLUS Z3、ハコスコなど)や、Googleの「Cardboard」を用意してください。価格は数千円〜2万円くらいです。最近は、ゲームセンターのクレーンゲーム機で、景品になっていることもあります。
コンテンツアプリは、表示する映像・ゲームそのものの事です。Cardboardアプリ(Android版、iOS版)にはチュートリアルがあります。他にも、アプリストアでCardboard対応アプリを検索すれば、いろいろ見つかります。Oculus Riftなどに対応しているアプリと比べると、操作性やゲームの規模が異なりますが、ちょっとやってみよう程度なら、十分です。
- 映像を出力する→スマートフォン
- 頭の向いている方向を検知する→スマートフォン
- 右目と左目に異なる映像を映す→VOX PLUS Z3、Google Cardboardなどのゴーグル
- コンテンツアプリ→スマートフォンにインストール
実際にやってみた
冒頭で述べたVRゴーグルを使ってみました。スマートフォンは、GLICODEの時と同じです。
- Android 5.1
- URBANO V02
- Google Cardboard カメラ バージョン1.0.0.147095515(Androidはこちら、iOSはこちらからインストール)
今回は、Google Cardboardアプリとは別に、「Google Cardboard カメラ」というアプリで、VR用の写真を撮影しました。このような横長の写真が撮れます(県内某所にて撮影)。
Google Cardboard カメラで撮影した写真を、スマートフォンに表示すると、このような画面になります。
なにやら2つの画面が表示されていますね。
この状態のスマートフォンを、ゴーグルにセットします。私のスマートフォンは、カバーを外せばきちんとセットできました。
このゴーグルを装着し、ベルトで頭に固定します。レンズとレンズの幅や、レンズと目の距離を、映像が立体的に見えるようにダイヤルで調整します。
実際に自分がゴーグルをつけている様子の写真は用意していませんので、イメージ図でお伝えします。
(いらすとやさんより)
頭を右に向けると、画面も右を向いたものになります。左や上下を向いても同様です。後ろを振り返れば、後ろに居る人が見えます。Google Cardboard カメラとゴーグルがあれば、真夏でもゲレンデの思い出に浸れるというわけです。
このゴーグルの残念な点を挙げるとすれば、操作性です。他の写真を見る時には、いちいちスマートフォンを取り出して、タッチしなければなりません。これはリモコンでも使わない限り、物理的・構造的に仕方がないです。
VR酔い
VRには、どんなゴーグル・HMDを使っていても直面する問題があります。Cordboardカメラとは別に、ジェットコースターのようなアプリも試したのですが、15分くらいVR映像を見続けていると、乗り物酔いのような気持ち悪さを感じました。これは「VR酔い」と呼ばれるもので、感覚(視覚)では動いているのに、身体は動いていないという状況で発生します。
コンテンツを開発する側の対策としては、頭の動きと無関係なカメラの動きを作らないなどがあります。コンテンツを使う側の対策としては、時々休憩するなどがあります。四六時中HMDを装着して生活するなんてことは、まだまだ現実的ではないということです。
まとめ
今回は、VRゴーグルとスマートフォンで、VR体験をしました。自分で撮った写真でも結構臨場感があって、こんなにお手軽に体験できるのか〜、とVRへの敷居が下がりました。ミニゲームや内装の宣伝目的などには、十分使えると思います。次回はVRの利用事例と、もっと本格的なVR体験を紹介していきます。
(2017/12/28追記)「VRって何?〜利用事例とHMD編〜」を公開しました。