VRって何?〜利用事例とHMD編〜

2017.12.27.水 デバイスVR

約半年ぶりの柳井です。前回の投稿では、スマートフォンと「3DVRゴーグル」を使ってVR体験を行いました。今回は「VRって何ができるの?」「VRってどこがすごいの?」といった面から、利用事例を紹介します。

VRの利用事例

まずは、現在VRの技術を使ってできることを紹介していきます。ここでは6つあげていますが、大きく分けて2種類に分けられます。

☆動画サイトで体験するVR

YouTubeでは、360度動画に対応しています景色や、アーティストのMVなどがあります。周囲に他のお客さんがいて、ステージ上にアーティストがいる、まるでライブ会場に来たような動画もあります。

☆情報発信ツールとしてのVR

過疎化している農村に人を呼び込むため、VRで情報発信をする研究です。景観を公開して、農村に興味を持ってもらうという所までしか書かれていませんが、作業風景(トラクターからの眺め)なんかも見られると楽しそうです。

★VRゲームの開発現場

スクウェアエニックスでのVRゲーム開発の例です(2016年8月の記事)。VRの面白さを知ってもらおうという取り組みや、開発の方自身も苦しむVR酔いの対策について、よくまとまっています。こちらの「乖離性ミリオンアーサーVR」は、2017年5月25日にリリースされ、PS VR版も9月28日にリリースされました

★日常的に使うVR

こちらのバーチャルデスクトップ「Mikulus」は、ゲームや何か1つのアプリを使うためだけにHMDをつけるのではなく、ずっとつけたままで生活したくなるように仕向ける取り組みです。PC上のアシスタント(SiriCortana)と連携できると、便利そうです。

★ドワンゴ関連

学校法人角川ドワンゴ学園の通信制高校・N高校は「MR入学式」を行いました。MRは、VR+ARのようなものと考えてもらえばOKです。普段の授業でも、ここで使ったゴーグル・HoloLensを使うという構想があるようです。また、ニコニコ超会議2017でもVRを使ったブースが多数ありました。大相撲VRでは、行司になったり、横綱・白鵬関との取り組みが体験できました。

★VRを体験できる施設

ニコニコ超会議のようなイベントでは、HMDを会場で借りてVR体験をします。最近では、イベントの数日間だけではなく、常設の体験施設もオープンしています。関西だと、梅田ジョイポリスの「エニグマスフィア」、「SEGA VR AREA」(@あべのキューズモール)などがあります。

2017年7月14日にオープンした国内最大級のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」は、バンダイナムコエンターテインメントが手掛けていて、人気ゲーム・アニメのキャラクターも使われているようです。神戸にも9月20日に「VR ZONE Portal」(namcoイオンモール神戸南店に併設)ができたそうです。スキーロデオが気になります。

game_vitual_reality(いらすとやさんより)

よりリアルなVR体験のために

VRを体験するためのデバイス

VRの利用事例を6つ(たくさんありますね!)挙げましたが、これらは2種類に分けられます。

HMDとは、VRゴーグル同様、頭に装着してVRを楽しむものです。VRゴーグルと違うのは、HMD自体にモニタやセンサが付いている点です。

ラインアップとしては、OculusのRift、HTCのVivePlayStation VRなどがあります。これらは2016年に発売されたため、2016年は「VR元年」と言われています。価格は、数万円します。

「大相撲VR」のようなイベント限定コンテンツを遊ぶ場合は、会場にあるHMDを使いますが、「乖離性ミリオンアーサーVR」のようなゲームはHMDを自分で購入しないといけません。さらに、HMDの機種ごとに、遊べるアプリが異なります

HMDを使うと…?

☆VRゴーグルを使うVRと★HMDを使うVRを、内容ではなくデバイスの視点から比較してみましょう。前回の記事で挙げた、VRを体験するために必要なものはこちら。

(☆VRゴーグルを使うVR)
機能 担当しているデバイス
映像を出力する スマートフォン
頭の向いている方向を検知する スマートフォン
右目と左目に異なる映像を映す VRゴーグル
コンテンツアプリ スマートフォンにインストール

これが、HMDを使うとこうなります。↓

(★HMDを使うVR)
機能 担当しているデバイス
映像を出力する パソコンやゲーム機で処理←【NEW!】
頭の向いている方向を検知する HMD
右目と左目に異なる映像を映す HMD
コンテンツアプリ パソコンやゲーム機にインストール

パソコンは、スマートフォンよりもCPUやグラフィックカードなどの性能が良いので、CGを扱いやすくなります。PSVRの場合、PlayStation4に積まれたCPUなどがその役割を果たします。

VRゴーグルを使うときは、映像を出力するのも、頭の向いている方向を検知するのも、スマートフォンが頑張っていました。VRの映像を出力するというのは、実は複雑な処理なのです。3Dモデルを読み込んで、表示して、重力を計算して、床やモデル同士が衝突していないか判定をして、光の反射を計算して…こういったグラフィック部分をパソコンに任せちゃおうという寸法です。

逆に言えば、パソコン側には、それができる程度の性能が要求されます。Riftでは、テストツールが用意されています。

character_program_fat (いらすとやさんより)

なぜHMDを使うのか

HMDを使うには、ハイスペックパソコンが必要で、HMD自体も高価です。

それでもHMDを欲しがる人がいるのは、グラフィックが良くなる以外に、カメラやセンサ、コントローラなどが用意されているからです。

(HMDに、さらにコントローラなどをつけると…)
機能 担当しているデバイス
映像を出力する パソコンやゲーム機で処理←【NEW!】
頭の向いている方向を検知する HMD
右目と左目に異なる映像を映す HMD
コンテンツアプリ パソコンやゲーム機にインストール
ユーザの身体全体の動きを読み取る HMDや別に設置するカメラ・センサ←【NEW!】
ゲーム内の操作をする コントローラ←【NEW!】

カメラ・センサがあると、頭の向き以外に、ユーザの身体全体の動きや立っている位置も検知できます(「トラッキング」できる)。コントローラがあると、いろんな操作ができるので、コンテンツの幅が広がります(静止画や動画を見るだけじゃないということ)。

インタラクティブな操作によって、没入感が大幅にアップし、VRの世界をさらにリアルに感じることができます。

まとめ

スマートフォンとVRゴーグルがあれば、YouTubeで360度動画を見たりできます。でもHMDがあれば、もっと仮想世界に入り込めるよ!というお話でした。リアルさ故に、VR中毒や依存を心配する声もありますが、新技術が生まれる時には規制がつきものです。ですが、まずは作ってみないと、使ってみないと、分からないこともあるのでは?と思います。

次回は、よりリアルなVRを体験するため、神戸のVR ZONE Portalに行ってきて、レポートしようと思います。→(2018/6/20追記)VR ZONE SHINJUKUに行ってきました





キー・ポイントでは、新技術に興味を持つエンジニアを募集しています。

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